今シーズンでイタリア4年目を迎える金山さん。助っ人外国人としてセリエB、セリエCを舞台に活躍する傍ら料理人としての夢も追う彼の異国での挑戦にNINE TIMES NINE が迫っていく。

-まずはイタリアに挑戦しようと思ったきっかけを教えてください。


ヨーロッパのフットサルリーグは各カテゴリー様々な国からトッププレイヤーが集まるため、有望な若い世代がしのぎを削り合っているということもあり、そんな舞台で自分もフットサル選手としてもっと成長ていきたいと思ったことがきっかけです。日本では得ることのできない経験を求めてイタリアに挑戦し4シーズン目ですが、実際にとても貴重な経験ができていると思います。


-関西一部リーグ パスドゥーロ田辺でのプレー経験もある金山さんですが、イタリアと日本のフットサルはどのような違いがあるのでしょうか?

イタリアと日本のフットサルの決定的な違いは、ゴールにかかるまでの時間だと感じています。日本では細かな戦術を用いてパスを回しながら綺麗な形でゴールを奪う事が多いのですが、イタリアでは戦術は基盤としてあるものの、ゴールに直結するパスに比重が多く置かれているため、ゴールにかかるまでの時間が極端に短いと感じます。常にどこからでもゴールを狙っている選手が多いという印象ですね。何より肌で1番感じた事は、海外の選手との決定力の差かもしれません。

-興味深いですね。イタリアで4シーズンに渡りプレーを続けてきた中で外国人枠として共通して求められてきた部分はありますか?


年々外国人の枠が削減されていることもあり、外国人選手の重要性がとても高くなっているため、ゴールを決めるだけではなくアシスト,ディフェンスなど全ての局面で貢献し「チームを勝たせる選手」「試合全体をコントロールできるような闘える選手」が一番求められていると思います。 

-金山さんは一年目からセリエ Bでプレーをしていますがイタリアのフットサルへの適応の難しさは感じましたか?


はい。特に一年目に所属したAtlante Grossetoは現在Serie Aに昇格しているのですが、当時から資金源が豊富だった為、スペイン・ブラジル・アルゼンチンなど試合出場可能な外国人枠4人に対し自分含めて外国人が7人も在籍していました。プレーの面では決して劣っているとは感じませんでしたが、コミュニケーションの部分で言葉の壁にぶつかりシーズン前半は出場機会が満足に得れず悔しい思いをしました。


-なるほど。助っ人外国人として技術面だけでなく、選手や監督とコミュニケーションを円滑に取る能力も求められるのかもしれませんね。


そうですね。実際に出場機会に恵まれない期間にイタリア語を真剣に勉強しプレーシーズン後半戦には多くのプレー時間を与えてもらえるようになったので、語学力の向上と共に環境に適応していけたと感じています。最終的にはセリエBとういう舞台で1試合に4ゴール2アシストを記録することもでき良い形でシーズンを締めくくることができました。

-現在イタリアで労働許可書を取得し、料理人としての一面もお持ちの金山さんですが、働くことになった経緯を教えてください。


フットサルを始める前から料理の世界に興味があったこともあり、知り合いの日本人から現在の職場であるil Vizio Perugia店のMarco Gargagliaシェフを紹介してもらいました。日本でキッチンの職務経験があったのでオフシーズンである夏に修行期間を設けて頂き、その際にシェフから腕を認められ 実際に働いてみないかとオファーを頂いたことがきっかけです。


-素晴らしい行動力ですね。イタリアで料理人として働く上で苦労した部分はありますか?


周りとの連携を円滑にするために、日常会話では学べない仕事で使う適切なイタリア語を覚えるのは大変でした。料理に関して言えば日本食料理でもイタリア人の口に合うように微調整を行う部分ですかね。特に新メニューを考えるときは和食の味付けをベースとしたものをイタリア人シェフと共に試食を重ね、ベースを崩さずにイタリア人の口に合うバランスを見つけるよう常に心掛けています

-料理人としてキャリアを積みながらフットサル選手としての挑戦を続ける。 金山さんらしい素晴らしい挑戦の形だと思います。最後に今後のビジョンなどあったら是非教えてください。


今後もフットサル選手と料理人としてのキャリアの両立をしていきたいので、料理人としての自分とフットサル選手としての自分をしっかりと割り切り、どちらにも偏りが出ないようにバランスを取りながら挑戦を続けていきたいと思います。最終的にはセリエAの現役フットサル選手として自分のレストランでミシュラン星を獲得できるよう、これからも夢を追い続けていきたいです。

Futsal Player

SHUSEI KANAYAMA